幼児教育は「効果なし」説の検証!? データで見る幼児教育の効果

幼児教育は、子供の将来の可能性を大きく広げるという説がある一方で、小さい頃から勉強漬けにするのはよくないという説まで、色々な話があります。

実際のところ、どうなのでしょうか?

幼児教育にまつわる立場

幼児教育に関する意見を見ると大きく3つに分けられると思います。

1.「 スタートダッシュをするために、受験戦争を見据えて幼児教育をやった方がいい。」と積極派の意見

2.「早すぎる詰め込み教育は人格形成に影響を与える。子どもを無理に勉強させる必要はない。」と慎重派の意見

3.「子どもの興味に合わせて勉強すればいい。親は色々な興味を引き出すために環境づくりをする。」と環境派

積極派の意見は、塾や習い事の宣伝や、受験戦争の場面でよく出てくるイメージです。
慎重派の意見は、何か大きな事件が起きると必ず出てくるイメージです。
環境派の意見は、今一番流行っている気がします。

データで見る幼児教育の効果

ここで、一旦それぞれの立場から離れて、幼児教育をデータで分析している研究を紹介したいと思います。

まず、ズバリいうと幼児教育は効果があります。

ただ、皆さんが想像されているのとは少し違うかもしれません。
では詳しくみていきましょう。

アメリカの経済学者の研究

アメリカの経済学者の調査によると「教育を投資として考えた時に、早い時期に投資をした方が、リターンが得やすい」という結果が出たそうです。

投資とか、リターンとか、言葉が経済学者っぽいので、少し補足すると

投資は、「優秀な幼稚園の先生、少人数制、毎日2.5時間の学習、週一の家庭訪問」を幼稚園の時に行う。つまり幼児教育のこと。

リターンは、「大人になった時の収入、持ち家率、非行などの問題行動の数」などが計測対象になっています。

調査は、境遇の似た子どもたちを、幼児教育をした子と、しなかった子にわけ、20年にわたって追跡調査したそうです。

その結果、教育を受けた子どもの方がよい結果を出しました。

出典: Inequality of America: What role for human capital policies?

この話だけ聞くと、子どもを教育して賢くすると、年収が上がると思ったかもしれません。
しかし、話はそう単純ではありませんでした。

なんと、テストの成績は8歳前後には教育を受けた子と受けなかった子で差がなくなってしまったそうです。では、何が差として残ったのでしょうか?

非認知能力

それは、自制心だったり、やり遂げる力といった、テストでは測れない能力(非認知能力)だったのではないか?という衝撃の結果でした。

教育を受けた子たちは、人生で直面する問題を「教えられた内容」で解決したのではなく、幼児教育を受ける過程で「色々な問題を乗り越えた経験」で解決したのでした。

出典: skill formation and the economics of investing in disadvantaged

なかなか奥が深いですね。

まとめ

さて、冒頭に紹介した3つの立場を「データでみる幼児教育の効果」からどう考えられるでしょうか?
全ての立場で、「あっているところ」「あっていないところ」があったと思います。

これから幼児教育として色々なことを検討すると思います。
ぜひ、「算数ができる」とか、「英語が喋れる」とか直接的な効果だけでなく、間接的な効果にも目を向けられるといいですね。

より詳しい内容が知りたい方は、こちらの書籍が参考になります。

出典: 「学力」の経済学-

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